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セカンドオピニオンについて
コラム
2020/03/11
■歯科治療が上手くいかずお悩み方へ
長い間、歯科治療で通院しているが一向に症状が改善しない。
また受けておられる治療に疑問、不安を感じたら、それを他の歯医者さんに相談するのも一つの方法です。
ここではそんな「セカンドオピニオン」についてわかりやすく解説します
▼セカンドオピニオンとは
セカンドオピニオンとは、主治医以外の歯医者さんに治療法の意見を求める行為です。一見すると、とても失礼な行為に当たるような気もしますが、実際はそうではありません。第二の意見を求めることで、より良い治療を受けられることもあるからです。そこでまずセカンドオピニオンの目的についてきちんと理解しておきましょう。
▼セカンドオピニオンの目的
セカンドオピニオンには、次に挙げるような目的があります。
①全ての歯医者さんが同じ診断結果とは限らない
私たちは、日常生活を送る中で物事において色々な考えを持ちます。それは、歯科医師も同じことが言えます。それぞれに専門分野があり、治療に対する考え方も歯医者によって大きく異なります。ですから、全ての歯医者さんが同じ診断を下すとは限らないのが現実です。そこで第二の意見であるセカンドオピニオンを他の歯医者さんに求めることで、より適切な診断を受けることが可能になる場合もあります。
② 治療の選択肢を増やす
一言で歯科治療といっても、その種類は多様です。単にむし歯を削ってレジンを詰めるだけなら良いのですが、審美性や機能性まで追求した歯科治療ともなると、歯医者さんの知識や経験、技術に依存する部分が大きくなります。そんな時にセカンドオピニオンを求めることで、より自分に合った治療法を選ぶことが可能となります。これもまたセカンドオピニオンの目的であり、大きな利点のひとつといえます。
③ 納得した上で治療に臨む
歯科治療はまぎれもなく医療の一環であり、少なからず体への侵襲を伴う行為でもあります。また、診断や治療方針によっては、治療結果も大きく変わってくるものなので、患者さまご自身がしっかり納得した上で受けることが大切です。そのため、主治医の診断に疑問や不安があるのであれば、別の歯医者さんに意見を求めることも一つの方法です。その上で患者様自身が適切であると思う治療法を選び、納得した状態で治療に臨むことが大切です。セカンドオピニオンはそれを可能にしてくれます。
▼セカンドオピニオンを受ける方法
セカンドオピニオンを受けるには、きちんとした手順を踏む必要があります。
① 主治医に伝える
セカンドオピニオンを受けたいと考えている方は、まず主治医にその意思を伝えることが大切です。患者様がセカンドオピニオンを「主治医を裏切る行為」と考えている場合、その意思を歯科医師に伝えるのは難しくなるかと思います。歯医者さんはセカンドオピニオンの必要性をしっかりと理解していますので、それを希望していることを伝えたとしても、気分を害されることはほとんどありません。直接言いづらいのであれば、歯科衛生士さんや歯科助手さんを通じて歯医者さんに伝えてみるのも一つの方法です。
② セカンドオピニオンを聞く
実際に他院を受診して、セカンドオピニオンを求めます。主治医と異なる意見を告げられることもありますし、全く同意見でケースもあり得ます。いずれにせよセカンドオピニオンを聞いた時点で即決するのではなく、両方の意見を吟味して慎重に決断をくだすことが大切です。
結局は、いくら歯科医師が医学的に正しい診断を下しそのための治療法を提案しても患者様自身が納得し、その治療方法に理解を示さなければ歯科医師は治療介入はできません。患者様自身がどの治療方法を採用するのか責任を持って選択しなければならないのです。
▼セカンドオピニオンの必要性が高い治療とは
歯科では、いろいろな治療を行っていますが、すべてにおいてセカンドオピニオンが必要となるわけではありません。例えば、軽度から中等度の虫歯であれば、歯科医師によって診断が大きく変わることはほとんどありません。主治医の判断に強い疑問や不安を抱くことも少ないでしょう。一方、重度の虫歯に対しては判断が大きく分かれることもあります。とくに、歯を残すか残さないかは、患者さまのお口の健康にといって大きな分かれ目となるため、慎重になる必要があります。ですから、「歯を抜くしかない」と診断されたケースでは、一度セカンドオピニオンを求めてみるのも良いかもしれません。
▼他院で抜歯と診断された方へ
当院では、歯科用顕微鏡を用いた精密根管治療を行っています。最新の設備と高度な技術を駆使して、患者さまの大切な歯を可能な限り保存するよう努めております。ですから、他院で根管治療をやっても無駄、あるいは抜歯する他ないと診断された方は、お気軽に当院までお声かけください。セカンドオピニオンはもちろんのこと、必要であれば歯を保存するための根管治療を実施いたします。そんな当院の根管治療について詳しく知りたい方は、まず根管治療のページをご覧ください。
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