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保険のCAD/CAMインレー(白い詰め物)の適合はどうなのか?
コラム
2025/06/08
保険のCAD/CAMインレー(白い詰め物)は、CAD/CAMシステムの器械からハイブリッドレジンのブロックを削り出して製作された詰め物ですが、
それを製作する歯科技工所によっても、CAD/CAMインレーの適合が違います。
単純に器械でブロックを削り出して製作するのでどの歯科技工所でもさほど差はないのではないかと思っていたのですが、
歯科技工所が導入しているCAD/CAMシステムの機械の性能に大きく左右されることがわかりました。
また、その機械の細かい設定ができるかどうかでも適合が左右されます。
インレー(詰め物)は、複雑な形をしているので、複雑になればなるほどそのエラー(不適合)も大きくなる傾向にあります。
不適合の詰め物は、デンタルフロスが引っかかったり、食べ物がよく詰まったり、いやな臭いがしたりするので虫歯や歯周病の原因になったりもします。
また、患者様の噛み合わせも考えないと、詰め物が割れる原因にもなります。
CAD/CAMインレーと削った歯は、レジンセメントと呼ばれるプラスチック系のセメントで接着するのですが、
そのレジンセメントの取り残しもフロスが引っかかる原因となり、汚れがたまりやすい状況をつくりだしてしまいます。
要は、CAD/CAMインレーは技術的にシビアな詰め物なのです。
詰め物の適合や合着(セメントで歯と詰め物をつける)操作、噛み合わせを考えると保険の場合、従来のメタルの詰め物の方が無難なケースもあります。
詰め物が保険で白くできるからと言ってなんでもかんでもCAD/CAMインレーでやり替えるのには大きなリスクが潜んでいると私は考えています。
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