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根管治療はどうしてそんなに時間がかかるの?

コラム

2020/02/19

そもそも根管治療は、どうしてそんなに時間がかかるのでしょうか?
疑問に思われている患者様も多いのではないかと思うます。

簡単に申しあげると、根管内は非常に複雑で神経を取るのが難しからという理由が一番です。
(前回のブログで申し上げたように、歯根には歯の神経が入っている管があります。それを根管といいます。)
大臼歯のように根管が、3本、4本と数が多いと余計に時間がかかります。
また、根管の長さを測りその位置まで細い針から太い針が入るようにどんどんと根管を拡大していくのですが、手順通りに処置しないと太い針が入らなくなってしまいます。
それが終わると、綺麗に洗浄し、ようやく最終的な薬を詰めることができるのです。

この作業を小さな口の中で行うわけです。
この流れを自由診療のように1時間や2時間かけて順序よく処置すれば、スムーズに根管治療が終わるでしょう。
しかし保険治療の場合は、時間の制約があります。
例えば、アポイントが30分の場合、患者様を診療室に案内し、借り詰めや、セメントを除去するだけで、5分ぐらいは掛かります。
もし、麻酔が必要になると、さらに5分かかります。
治療開始からもうすでに10分経過しています。(残り20分です。)
ここから、もう一度、根管の長さやその基準となる位置を確認する作業をします。さらに5分経過です。
そうする残り15分で根管内を綺麗にする作業をしなくてはなりません。
しかし、時間通りに終わろうと思うと借り詰めや仮歯の合着、治療後の説明などで5分は必要なので、実際の治療時間は10~15分ぐらいしかありません。

保険治療の根管治療が回数が掛かる理由はここにあります。
1回の治療時間を十分に確保すれば、数回で終わることもできると思いますが、保険治療ではそれはなかなできないのが現実なのです。
また、患者様の根管治療途中の通院中断や治療開始時間の遅刻というのは、さらに根管治療が進まない原因となってしまいます。



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