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歯科治療の善し悪しは、技術力に依存する。(保険治療と自由診療)
コラム
2022/07/12
歯科治療というのは、人の手(歯科医師の技術力)を介する治療です。
内科のように薬を服用するだけで完治するという場合は少ない。
よく保険治療と自由診療(自費治療)の違いは、銀かセラミックかなどの材料の善し悪しだけで語られることが多いかと思います。
しかし実際は、材料の善し悪しよりもいかに「歯科治療時の人為的ミスやエラーを減らすことができるか」が、最も重要なことです。
簡単に言うと「どれだけ精密な治療を施すことができるか」ここがポイントです。
保険治療は、「必要最低限の治療」と言われる通り、国が出来るだけ医療費を削減したいので、歯科医師が受ける診療報酬も最低限の報酬として決められています。
しかも最近では、度重なる金属代の高騰により治療を真面目にやればやるだけ赤字になることもあります。
よって保険治療では、患者様に多くの時間を費やして精密な治療を提供することに無理があるわけです。
なので私は、保険治療の予後経過に必要最低限の技術を短時間でどれだけ詰め込めるかがポイントになると考えています。
保険治療も歯科医師のスキルにより、治療の予後に大きな影響を受ける訳です。
しかし自由診療(自費治療)であれば、高額な治療費を頂いている分、しっかりと時間をかけて精密な治療を患者様に提供できる訳です。
人の口の中は、想像以上に過酷な環境なため、その環境に耐えることが出来る詰め物や被せ物は精密な修復物が入るように歯を削らなければならない。
また、削った歯に問題が起こらないか仮歯でテストし、様子を見なければならない。
結局は、1本の歯を治療するのにも、多くの治療時間と回数が掛かるのです。
その精密に削られた歯を長持ちさせるため、再び虫歯にならないように、耐久性のある劣化しない材料を選ぶ必要があるのです。
よっての自由診療(自費治療)に対する私の考えは、
自由診療(自費治療)の費用=歯科医師の技術(力)料+治療に掛かった時間費用+耐久性のあるいい材料の費用(技工料)
自由診療は、一度治療した歯の再治療を可能性な限り回避する治療でなければなりません。
単純に保険の材料より自費の材料の方がいいから長持ちするとかそう言う問題ではないのです。
当院での、保険診療か自由診療(自費治療)かを選択される一つの参考になれば幸いです。
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