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R4.4月から、保険治療でCAD/CAM白い詰め物ができるようになりましたが、問題が起こる可能性あり。

コラム

2022/04/03

R4年4月の診療報酬改定により、今まで保険治療で、銀の詰め物でしか治療出来なかった部位が、条件付きで白い詰め物が出来るようになりました。

すでに保険適応されているCAD/CAM冠と同じ、ハイブリッドセラミック(強化樹脂)のブロックを詰め物の形に削り出します。

しかし、使用するには条件があります。

・小臼歯、大臼歯の詰め物治療で、削った形が複雑なものに限る(噛み合わせ部分だけなどの簡単な形は適応外)

・第一大臼歯に使用の場合は、上下左右を合わせて4本全ての第二大臼歯が存在している。
(追加条件として、上下左右の噛み合わせがしっかりしていて過度な噛み合わせの力が加わらない場合は使用可能)

・金属アレルギーの患者様には、第二大臼歯でも使用可能(医科の保険医療機関の医師と連携する事が条件)


しかし上記の条件をクリアーして、CAD/CAMの詰め物(インレー)を使用できたとしても考えておかなければならない事があります。


①金属の詰め物より、CAD/CAMの詰め物の方が歯を削る量は多くなる可能性が高いということです。

金属は、硬いですが、CAD/CAMは強化樹脂なので金属ほどの硬さはありません。

そのため、CAD/CAMの詰め物の材質的な物性を保つためには、歯を削って詰め物の厚みを確保するしかないのです。

逆に言うと歯を削って詰め物の厚み確保しないと、詰め物が割れたり、変形して外れたりしやすくなります。


②詰め物を入れるには、歯を箱形に削らなければなりません。

被せ物の形に歯を削るよりも詰め物に歯を削る方が形が複雑になるので、歯と詰め物の適合(歯と詰め物のつなぎ目)に影響がでます。

CAD/CAMインレー(詰め物)は、コンピューター制御された機械が削りだすので、形が複雑になればなるほど精密な詰め物を作り出すことが難しくなります。

よって歯と詰め物のつなぎ目の適合が甘くなりやすい傾向にあります。

また、歯科医師が意識をして歯を丁寧に削らないとガタガタで複雑な形の削りになります。

いくら精度が高いコンピューター制御の機械を使って詰め物を製作しても、元々の歯の削りが複雑だと、適合がよくない詰め物が出来上がります。

適合がよくないということは、再度虫歯になりやすいということです。


③歯と詰め物の適合が多少悪くても、レジンセメントという、特殊な樹脂系のセメントで接着するができます。

しかし、歯と詰め物のつなぎ目に隙間があり適合していないと、レジンセメントでその隙間を埋めることになります。そうなるとレジンセメントの厚みが厚くなり、その部分は、歯垢(プラーク)がつきやすくなります。

また、適合が悪いとフロスを使って清掃しても、引っかかったり、切れたりして、ホームケアーが難しくなり、虫歯が再発したり、歯肉が腫れたりしやすくなることもあります。

私が思うに、CAD/CAMインレー(詰め物)の治療は、患者様の噛み合わせや、歯ぎしり、くいしばりがないかをチェックし、的確に考えて歯を削らないと
失敗するケース(再度やり直しになったり虫歯が再発する)が増えるのではないかと考えます。

よって、なんでもかんでも保険で白い詰め物というのは、私はお勧め致しません。

結局は、治療時間と手間暇、費用をかけて行った自由診療の精度の高い詰め物(セラミックやハイブリッドセラミック)には到底及ばないという結論になります。














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