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オンライン歯科診療と歯科相談
コラム
2020/06/07
新型コロナの影響で、「感染防止のため、歯科治療でも電話やテレビ電話などの診療を臨時特例的に認める。」とうい厚生労働省の通達が下りた。
ということは、一時話題になりました。
このオンライン診療とは、保険診療範囲内では「原則、薬を処方したケースに限定して認められる」とされています。
要は、上記のケースでないと保険診療は認められませんという意味で、「健康相談は保険診療では認められていません」ということなんのです。
しかし、今回の件を上手く解釈し、歯科でのオンライン診療をビジネスチャンスの一環として広めているIT業者もいます。
要は、歯科相談を自由診療化して時間単位で相談料を患者様から頂くというシステムです。
これに関しての私の意見は、患者様からの相談が、簡単なケースであれば十分対応が可能と思います。
しかし、多数の歯科医師に手を加えられた患歯や、状況が複雑化した患歯は、オンラインの聞き取りだけでは適切なアドバイスは不可能と思われます。
また、他院で撮影したレントゲン写真を添付して頂いたとしても判断が難しいケースが多いのです。
実際に口腔内で患歯を視診し、当院でレントゲンを規格化した状態で撮影診断し、歯周病の検査、噛み合わせの審査、マイクロスコープを使った診断、
ケースによってはCT撮影診断などを行わないと患歯の治療方針が立たないケースが多々あります。
結局は、「当院にお越し頂いて診察してみないとなんとも言えません。」という回答になってしまいます。
歯科医院にとっては、これから患者様獲得の一つのツールになることは間違いないです。
しかし、相談する患者様側が、オンライン相談料を支払って、歯科医師側からその場で納得した回答が得られるかどうか?
なかなか難しいのではないでしょうか。
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