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2026.02.08
コラム
歯科技工士不足であなたの歯が危険に—どうする歯科治療?

1. 歯科技工士不足の現状とその影響


日本では現在、歯科技工士の不足が深刻な問題となっています。
高齢化社会が進行する中で、入れ歯やクラウン、インプラントなどの補綴物(ほてつぶつ)を必要とする患者数が増加している一方で、若い世代の歯科技工士志望者が減少しています。この現状がもたらす影響は多大です。
その原因の一つに保険診療における「技工料」の分配割合が不明確で、技術に見合った報酬が技工士に届きにくい仕組みになっています。
また、保険診療では、被せ物や詰め物、ブリッジなどの補綴物や義歯(入れ歯)の保険点数が決められており、その保険点数が物価上昇や使用金属の高騰をカバーできる利益が見込めないために、保険治療の仕事を扱う歯科技工所が薄利多売の経営を強いられている現状があります。
保険治療では、補綴物の精度が求めることができないという理由の1つの原因にもなっています。
特に義歯(入れ歯)を製作できる歯科技工士が減っており、義歯が必要な患者様にすぐに義歯を提供できない「入れ歯難民」と言われる社会現象が起こっています。
歯科技工士の不足により、補綴物の製作に時間がかかり、患者様は治療を受けるまでに長期間待たされることがあります。

2. 歯科治療を確保するための選択肢


このような状況下で、患者様が安定した歯科治療を確保するためにはいくつかの選択肢があります。
一つは、技工物の製作を海外に委託する方法です。海外の歯科技工士と提携することで、コストを抑えつつ迅速な対応が可能になる場合があります。しかし、品質管理に大きな問題があり私自身は現実的な解決方法ではないと考えています。
もう一つの選択肢は、デジタル技術の活用です。コンピューター上で、被せ物などのデザインを設計し、専用の機械でブロックの塊を削り出して被せ物などを製作するいわゆるCAD/CAMシステムを利用することで、精度の高い補綴物を短期間で製作することができます。
これにより、歯科技工士の負担を軽減し、効率的な治療提供が可能になります。
最近よく耳にするCAD/CAM冠などがその代表とされるものです。また現在3Dプリンターで製作される義歯(入れ歯)なども近いうちに一般的使用される流れにあります。

3. 個人でできる予防策とメンテナンス


歯科技工士不足による影響を最小限に抑えるためには、個人レベルでの予防策とメンテナンスが重要です。まず、定期的な歯科検診を受け、早期に問題を発見することが大切です。虫歯や歯周病は進行する前に治療することで、補綴物が必要になるリスクを減らせます。また、日常のオーラルケアを徹底し、歯と歯茎の健康を維持することも重要です。フロスやマウスウォッシュを併用することで、細部までのケアを心がけましょう。さらに、健康的な食生活を送り、口腔内の環境を整えることも、歯の健康を守るための有効な手段です。

今後も歯科技工士不足の問題が続くことが予想されますが、適切な選択肢を選び、日々のケアを怠らないことで、健康な歯を維持することができます。