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2022.02.11
コラム
セラミック治療失敗で多い相談内容
最近、患者様からのご相談で多いのが他院でセラミック治療を受けたが、「歯とセラミックのつなぎ目に隙間がある」「舌でさわると引っかかる」「何回やり直しても高さが合わない」「フロスが通らない、引っかかる」「前歯のセラミックの色が希望と違った」などです。

最近のセラミック冠は、CAD/CAM冠と呼ばれるセラミックのブロックから歯の形に削り出すものも多くなってきました。
器械が削り出すため、コストカットができます。そのため安価なセラミック冠も多くなってきました。

しかし、最後は人の手(歯科技工士)の微調整がされないと精密なセラミックと歯との適合は得られません。

(※技工士の手が加えられるということは、その分コストが掛かるセラミック冠になる。)

歯科技工士の微調整がされてない場合、「歯とセラミックのつなぎ目に隙間がある」とレジンセメントと呼ばれる樹脂系のセメントでその隙間を埋めるしかないのです。

つなぎ目の隙間のレジンセメントの幅が大きいとそこは、ブラッシングをしっかりしないと汚れが付きやすく、歯肉の炎症や虫歯になりやすくなります。

また、つなぎ目の隙間にレジンセメントが埋まっていないとそこは引っかかりになってしまいます。


セラミックの色については、CAD/CAM冠は、元のブロックの色に依存するので患者様の歯の色がブロックの色から大きく外れると、後に技工士が行う色の微調整だけでは、患者様が満足のいかない結果になることがあります。

セラミック冠もいろいろ種類があり何を選択するかによって、「前歯の色が綺麗に作りやすいもの」、「臼歯に必要な耐久性を十分持つもの」
など、患者様それぞれのケースに適しているセラミックを選択する必要があります。

患者様が満足のいくセラミック治療というのは、歯科医師が、患者様の要望をどこまでセラミックで希望する歯の形を再現出来るかを仮歯でテストし、歯科技工士を交えて、3者(患者様、歯科医師、歯科技工士)でセラミック治療を進めていくことがもっとも重要だと私は思います。

もちろん「歯科医師と歯科技工士が高いレベルの仕事が出来ることが、患者様が満足のいくセラミック治療を受ける条件」であることは言うまでもありません。