最近、インターネットで歯科のいろんな情報や専門用語を勉強されてから来院される方がいらっしゃいます。
実際に話されたキーワードの例として、「ラバーダム」「MTA 」「歯根端切除」「う蝕検知液」「ダイアグノデント」「ダイレクトボンディング」「3MIX」などよく調べていらっしゃるなぁと感心させられます。
しかし、実際、「その処置をしないと上手くいかないのか?」「その材料を使えば上手くいくのではないか?」
「その処置をしたが上手くいかなかった」などという内容の話が多いようです。
私は、そのような場合にお話しするのは「実際には、魔法の薬や魔法の治療法はありません。」とアドバイスします。
最も大事なのは、治療が必要な歯の検査や診断から治療の基礎手順など、治療の流れやその中で一番大切なキーポイントをおさえられるかどうかで治療の結果がかわってきます。
プラスアルファーで特別な材料や方法を使えばいい結果がでる可能性が上がるのです。
(プラスアルファーを含む治療は保険外治療になります。)
また保険治療範囲内でできるのか?という質問もよく受けます。
基本的に保険診療でできる治療内容は決まっており治療方法や使える材料も決められています。
厚労省から決められた治療しか行えません。
また保険治療は短時間で効率よく治療を行わないと治療が進みませんので、
治療の重要ポイントだけを短時間でいかに凝縮させるかという治療になりますのでシンプルですが実は非常に難しい治療なのです。
短時間で必要最低限のクオリティーを盛り込めるかが保険治療の課題になります。