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気まぐれブログ
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- 2026.08.08
- コラム
- 割れる、はずれる、保険治療のCAD/CAM冠やCAD/CAMインレーの真実(その1)
今回、私が実際に歯科医師の臨床家として長年の経験から、感じたことを述べさせて頂きます。
これは、コンピューター上で被せ物や詰め物の形をデザインし、機械で白い樹脂を削って出来た被せ物や詰め物の事です。
(一般的には、歯科技工士が被せ物や詰め物を製作してくれます。)
最近の歯科保険治療でも、CAD/CAM冠やCAD/CAMインレーは主流になりつつあります。
しかし、まだまだ課題が多く、当院では治療部位や患者様の噛み合わせに応じてチョイスして使用することが多いのです。
何でもかんでも、保険で白い被せや詰め物を入れるという歯科医院さんも見受けられますが、
その結果、すぐ割れた、何回もはずれる(脱離する)などの訴えで当院を受診される患者様も多くいらっしゃいます。
そのような患者様のケースを多く拝見すると、ある共通点があります。
それは、上手く治療歯を削れていないのです。
削る必要のある歯(治療歯)の噛み合わせの部分などの、削らなければならないところが削られていなかったり、
そこまで削る必要のないところが削られてあったり、技術的な問題でエラーが起こっているケースに多く遭遇します。
被せ物や詰め物を製作するのは、機械なので、歯科医師が上手く歯を削ってあげないと、コンピューターが削った形を上手く読み取れず
不適合な被せ物や詰め物が出来上がってしまうのです。
要は、ガバガバ、ガタガタで隙間の空いた被せ物や詰め物が出来上がります。
コンピューター上でデザインし、機械で製作するCAD/CAM冠やCAD/CAMインレーの治療で一番大切なのは、削った歯と被せ物や詰め物の適合性
です。
歯科医師の技術と歯科技工士の製作能力が高ければ、かなり適合性の高い、ピッタリとした被せ物や詰め物が出来上がります。
歯科医師と技術と歯科技工士の技術の両方が必要な訳です。
では、その技術と何かと言うと、仕事の丁寧さ、手間暇です。
これにつきます。
保険治療で、どこまで仕事の丁寧さや手間暇を追求するかということにも歯科医院や歯科技工所によって差があります。
その丁寧さの意味やそのポイントがわかっているか、それを技術的に表現できるかによっても成功率は変わります。
また、もう一つの要因は削った歯と被せ物や詰め物を付ける接着剤の性能です。
一般的に、レジンセメントと呼ばれています。(樹脂系のセメント)
最近のレジンセメントは、高性能のいい製品が多く、手順さえ間違えなければ、かなり接着します。
しかし、ガバガバで隙間の空いた被せ物や詰め物だと、その隙間を埋める接着剤の厚みが厚くなります。
噛み合わせの力が強くかかる部分では、その厚い接着剤が破壊され脱離(とれる)になるのです。
また、削るべき歯の噛み合わせの部分が必要量、削れていないと、被せ物や詰め物の厚みが薄くなり、樹脂系材料では噛み合わせの力に耐えられずに
被せ物や詰め物が割れてしまいます。
CAD/CAM冠やCAD/CAMインレーの装着後、短期間でのトラブルの原因は、上記内容の原因が多く見られます。
今後、その2、その3で保険治療のCAD/CAM冠やインレーについて私なりの意見を述べようかと考えています。
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