時々、患者様から言われます。
「歯をできるだけ削らないで治療してください。」
できるだけ無駄に歯を削らないということには賛成なのですが、なんでもかんでも歯を削らずに治療するというのは
違うと思います。
虫歯を除去するために必要最小限に削るというのは正しいと思います。
無駄な歯の削合はしないということです。
しかしその場合、虫歯を除去した部位をレジンと呼ばれる樹脂(プラスチック)や金属、セラミックなどで修復することになります。
上記の人工材料で修復するには、材料の厚みを確保しないとすぐに割れたり、変形して取れたりしてしまいます。
そのため、材料の厚みを確保するために必要な歯の削合はしなけばなりません。
ようは、「材料修復の厚みために必要な歯の削合はしなけばいけません。」
そうしないと、せっかく治療をしても、修復物がもたずに再治療になる可能性が高くなります。
口の中は想像を絶するほど過酷な環境なのですから。
近年、「歯はできるだけ削らないのがいい治療」、「歯をできるだけ残すのがいい治療」
というキャッチフレーズが世の中に浸透してしまい。
歯科治療の本質とは何なのか、ということが置き去りにされているように思えます。
私が考える歯科治療の本質とは、できるだけ再治療のリスクを減らし、患者様自身で日々の口腔清掃しやすい環境を
作り上げることが私の仕事ではないかと考えています。
大阪府守口市大宮通4-11-24
はやし歯科医院
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